北海道の児童らと交流 龍郷町円小 地域の自然や文化紹介

2022年03月19日

社会・経済 

自己紹介と奄美の生き物について説明する円小の児童ら=18日、龍郷町円

 

龍郷町の円小学校(平田賢司校長、児童7人)で18日、北海道西興部(にしおこっぺ)村の上興部(かみおこっぺ)小学校とのリモート交流授業があった。児童らは約3000㌔離れた学校と画面上で交流し、地域の説明や自己紹介などを通して交流を深めた。

 

交流会は、今月1日から同町でインターンシップ事業に参加している西澤祐里乃さん(21)が発起人となり企画。早稲田大学で「地域と教育」をテーマに学んでいる西澤さんは、小規模校の児童らに多様な人や地域と交流する機会を提供しようと、同校に協力を呼び掛けた。

 

冒頭、画面上で顔を合わせた両校の児童らは、名前を書いた紙を見せながら大きな声で自己紹介。円小の児童らは奄美の自然や食べ物などについて説明した。六調も披露し、三味線とチヂン(太鼓)のリズムに合わせて全員で元気よく踊った。

 

上興部小からは全校児童5人が参加し、特技や好きなものなどについて発表。途中、通信状況の乱れにより通話が一時中断したが、最後は「祝甲子園出場 大島高校」と書かれたメッセージで奄美にエールを送った。

 

円小の児童らは「奄美のことを伝えられた」「円小より人数が少なくてびっくり」「北海道の冬の雪を見に行ってみたい」と交流を楽しんだ様子だった。

 

西澤さんは「子どもたちが地域のことをよく知り、伝えようと準備してくれたことがとてもうれしかった」と話した。平田校長は「人数が少ないので集団での学習を経験するいい機会。今後もこの交流をぜひ続けていきたい」と語った。