南栄糖業、生産見込み8万2544トン

2018年12月11日

社会・経済 

操業開始に向け、搬入出発式で頑張ろう三唱する参加者=10日、和泊町の南栄糖業構内

操業開始に向け、搬入出発式で頑張ろう三唱する参加者=10日、和泊町の南栄糖業構内

 南栄糖業(芋高宗栄社長)は10日、2018―19年期の製糖を始めた。開始日は前期と同日で年内操業は5期連続。サトウキビ搬入見込み量は11月1日現在、前期実績比2400トン減の8万2544トン。原料の搬入は年内が28日まで。年明けは1月5日に再開し、3月31日の終了を予定している。

 

 収穫面積は1569ヘクタールで前期比87ヘクタールの減。町別の生産量と収穫面積は▽和泊3万4335トン(684ヘクタール)▽知名4万8209トン(885ヘクタール)。10アール当たり収量(単収)は全体で5260キロ(前期比131キロ増)を見込む。

 

 この日は午前9時から搬入出発式が同社構内であり、社員や生産者、関係機関代表者など約80人が出席。沖永良部さとうきび生産対策本部の山下元達本部長は「懸念された台風被害による糖度低下も順調な回復が見られる中、本日から製糖が開始できる。最後まで事故なく無事完了するようお願いしたい」と呼び掛けた。

 

 芋高社長は「今期は台風の影響でほ場ブリックス値が低い状態が続いていたが、12月1日の調査では18・01度(平年比0・6度低下)まで回復している。さらに今後回復することを期待したい。無事故、好成績を祈念する」とあいさつした。

 

 参加者全員で頑張ろう三唱し、安全祈願の神事を執り行った後、操業をスタートさせた。