生和糖業、搬入量7万6千トンを見込む

2018年12月11日

社会・経済 

テープカットをして製糖期間中の安全操業を祈願した生和糖業の原料輸送出発式=10日、喜界町

テープカットをして製糖期間中の安全操業を祈願した生和糖業の原料輸送出発式=10日、喜界町

 生和糖業(田中睦生社長)は10日、2018年産原料サトウキビの搬入を開始した。年内の操業開始は4期連続。搬入量は前年実績より約3800トン少ない7万6千トンを見込んでいる。今期の搬入は19年3月21日まで。1日当たりの処理量は850トンを予定している。

 

 県大島支庁農政普及課発表の生産見込み(11月1日現在)によると、喜界町の収穫面積は1365ヘクタール(前期実績1430ヘクタール)。単収(10アール当たり収量)は5・647トン(前期実績5,640トン)。

 同町のキビ生産量は14年産が6万5325トン、15年産が7万4960トン、16年産が9万6712トンと増産が続いたが、17年産は8万675トンと平年をやや上回ったものの前年を下回った。18年産は台風の影響と植え付け面積の減少が響き減産が見込まれている。

 

 10日は午前8時半から同社工場で出発式があり、田中社長や川島健勇町長をはじめ、JAなどから約60人が出席。キビの増産と単収向上に期待を寄せるとともに、製糖期間中の無事故を祈願した。