収穫シーズン到来 マンゴー、収量27㌧見込む 出発式に50人参加 天城町

2023年07月14日

社会・経済 

出発式で収穫したマンゴーを手にする森田弘光町長(右)と福田実さん(左から2人目)=13日、天城町岡前

天城町熱帯果樹生産組合(作山和久組合長、組合員数29人)主催の天城町マンゴー出発式が13日、同町岡前の果樹園であった。同組合によると今年は天候に恵まれ、品質も高く、収量は前年と同じ27トンを見込む。式には関係者約50人が出席し、テープカットで収穫シーズン到来を祝った。

 

来賓あいさつで森田弘光町長は「奄美群島で最初にマンゴー栽培に取り組んだのが天城町。先進地として県全体を引っ張っていく役割がある」と生産者を激励し、「町のふるさと納税の返礼品で最も人気があるのがマンゴー。行政も生産者を応援して町をPRしていきたい」と期待した。

 

町のふるさと納税実績によると2022年度の申込件数は299件で、寄付総額は347万円。今年は既に321件の申し込みがあるという。

 

会場となった果樹園を経営する福田実さん(73)「3年前から化学肥料を使わない栽培法に取り組み、収穫も安定してきた。栽培歴27年でも今年は最高の出来栄え」と自信を見せた。

 

作山会長は「今年は梅雨が短かったため例年より1週間ほど前倒しで出荷が進んでいる。生産者によって収量にばらつきがあったが、品質は問題ない」と説明。「後は台風で出荷に影響が出ないことを祈るばかり」と話した。

 

同組合の栽培面積は約3・5ヘクタール。収穫は8月中旬ごろまで続く。