合宿中選手をモデルランナーに任命 夜光反射材着用で事故のない社会へ 奄美署

2023年01月11日

社会・経済 

夜光反射材の贈呈式=10日、奄美市名瀬の奄美署

奄美署は10日、奄美大島で合宿を行っている日本実業団陸上競技連合の所属選手を「夜光反射材着用モデルランナー」に任命した。早朝や夕暮れのトレーニング時に夜光反射材を着用してもらい、選手自身の交通事故防止とともに、地域住民の着用促進を図る。

 

同連合は奄美の温暖な気候が冬季練習に適しているとして、30年ほど前から奄美合宿を続けている。今回は今月7日から16日にかけ、所属している実業団の選手23人、スタッフ9人が来島。選手らは奄美市名瀬小湊の周回コース(5・2㌔)で練習に励んでいる。

 

10日に奄美署であった夜光反射材の贈呈式では、久保田昌二署長からトヨタ自動車陸上長距離部総監督の佐藤敏信さん(60)と東日本実業団陸上競技連盟事務局長の佐久間幸宏さん(59)に、3種類30個の夜光反射材が手渡された。

 

佐藤さんは「練習中、市民ランナーや高齢者の散歩もよく見かける。夜光反射材を身に着けることでドライバーに存在を知らせて、事故のない社会を目指していきたい」と話した。

 

同署管内では過去5年間、車両と歩行者の人身事故が113件発生。約4割が夕暮れから夜間に起こっており、夜光反射材を着用していたのは1人だった。