大型連休へ準備着々 観光関係者「天候が心配…」 奄美大島

2024年04月27日

社会・経済 

GWに向け来場者の受け入れ準備を進めるスタッフ=26日、奄美市住用町の黒潮の森マングローブパーク

2024年のゴールデンウイーク(GW)が27日にスタートする。新型コロナウイルス感染症の5類移行後、初めて迎える春の大型連休。島内外からの受け入れ準備を進めている奄美大島内の観光関係者からは「予約状況の感触は悪くない」「天気が持ってくれるのを祈りたい」と多くの来場を期待する声が聞かれた。

 

今年は4月27~29日の3連休、5月3~6日の4連休と飛び石。平日の中3日を休みにすると最大10連休となる。

 

マングローブ林をカヌーで巡るツアーが人気の黒潮の森マングローブパーク(奄美市住用町)では、連休中のツアー予約状況がコロナ禍以前と同程度まで回復しているという。

 

施設を運営するマングローブ公社の稲元義人管理課長(63)は「カヌーツアーは飛び込み客も多いので、あとは天候次第。こればかりは自然のことなので大荒れにならないことを祈っている」と話した。

 

天然温泉を目玉とした大和村大棚の観光施設「奄美温泉大和ハナハナビーチリゾート」は今月19日にグランドオープンを迎え、1日5組限定の宿泊施設の予約も好調。施設スタッフは「島内外から問い合わせがある。日帰りで利用できる温泉や屋外プール、レストランをしっかり周知して多くの方をお迎えしたい」と期待をにじませた。

 

名瀬測候所によると、GW期間前半(4月27日~5月3日)の奄美地方は前線の影響で曇りや雨の日が続くとみられる。天候によってはマリンレジャーにも注意が必要。気温は最高気温、最低気温ともに平年より高くなる見込み。