天城まるごとマルシェ 官民協力して初の開催

2022年02月27日

社会・経済 

地域住民が買い物を楽しんだ天城まるごとマルシェ=26日、天城町三京

天城町内の商店7店舗が軽トラックなどに商品を積み、町内を巡って販売する「天城まるごとマルシェ」(天城町商工会主催)が26日、同町三京地区を皮切りに始まった。同町では初の試み。町や農協も協力し、同日は8集落で生鮮食品や菓子、総菜などを販売。地域住民は近所に出現した〝市場〟での買い物を楽しんだ。

 

イベントは県商工会議所の「みんなで出かけよう!鹿児島イベント助成事業」を活用して実施。新型コロナ禍で落ち込んだ地域経済の活性化を目指し、昨年11月から準備を進めてきた。

 

出発式は同町平土野の商工会駐車場であり、約30人が参加した。

 

三京地区では地域住民約20人が訪れ買い物を楽しんだ。両手いっぱいに買い物を終えた義村千恵子さん(64)=三京=は「普段は車で市街地へ行って買い物するが、今日は近所の人たちと一緒で新鮮な気分。野菜類がお得でありがたい」と笑顔を見せた。

 

町商工会の神田浩生会長は「官民協力しての初の試みだったが上々の滑り出し」と手応えを示し、「今後は、コロナ禍の中で何ができるかが重要。お客さんも我々も楽しめるイベントなので今後も継続していきたい」と話した。

 

会場では検温や手指消毒、来場客の記録など新型コロナウイルスの感染拡大防止策を取った。8会場合計で200人以上が訪れ、景品の当たる抽選会も楽しんでいた。27日は町内北部の6会場で開催する。