奄美でジョブしよう 「しーま」が求人イベント 東京・台東区

2018年12月12日

社会・経済 

島での仕事と生活について活発な質疑応答があった企業ブース=2日、東京都台東区

島での仕事と生活について活発な質疑応答があった企業ブース=2日、東京都台東区

  【東京支社】奄美の地域情報サイトを営む「しーま」(奄美市名瀬、深田小次郎代表)は2日、東京都で移住希望者向けの求人イベント「島でジョブセンバ!IN東京」を開催した。約80人が来場。奄美の企業9社が奄美と自社を売り込み、来場者と交流しながら奄美への就職・移住を促した。

 

 「しーま」は2015年から求人情報サービス誌「ジョブセンバ」を発行。事業を通じ「奄美の働き手不足」の声を多く聞き、昨年から東京で「島でジョブセンバ」を開いている。

 

 今年も来場者にはウエルカムドリンクのミキが配られ、和やかなムードで始まった。参加企業は業務内容や求める人物像を積極的にアピールし、イベント後半は業種・職種別のグループディスカッションが行われ、仕事内容と報酬について意見交換した。

 

 鶏飯をはじめ郷土料理も振る舞われ、リラックスした雰囲気で進行。来場者からは「首都圏では保育所が満員でなかなか子供を預けることができない。島で伸び伸びと子育てをしたい」(30代女性)、「どんな仕事にもストレスはつきものだが、満員電車での通勤でイライラも募る。前向きな生き方を奄美でつかみたい」(40代女性)、「家族での移住が前提なので、住環境や配偶者や子供が現地に馴染めるかが不安」(40代男性)といった声があった。

 

 参加した企業の職員は「奄美の知名度が上がっているのを感じる。移住へのハードルは低くなっているのではないか。出身者の『島戻り』をも視野に入れながら、人材確保に努めたい」と話した。