奄美の植物で価値発信 月桃×CBDで新商品 奄美イノベとあまみんなど

2023年03月28日

社会・経済 

奄美の月桃と注目成分CBDを使用した奄美イノベーション新商品のサンプルを手にする参加者ら=25日、奄美市笠利町

奄美群島内の宿泊施設「伝泊」運営を中心に、集落文化を継承したまちづくりに取り組む奄美イノベーション(山下保博代表取締役社長)は25日、奄美市笠利町のまーぐん広場で同社のオリジナル新商品のお披露目会を行った。商品名はAMATSUMIZU(あまつみず)。龍郷町の障害者就労支援施設「あまみん」など島内外の事業所や医療従事者が協力し、奄美の植物の再発見と高付加価値化を目指し開発した。

 

発表したのは麻から抽出されるカンナビジオール(CBD)と呼ばれる天然成分に、奄美大島内で採取された月桃の粉末やエキスを加えた▽オイル▽ミスト▽クリーム―の3商品。月桃とCBDの相乗効果で心身の健康維持に対する効能が期待されるという。

 

山下代表は「『いいものを作り、いいまちづくりを進めたい』が変わらないコンセプト。奄美を発信していくことを使命と思い、世界中で誰もやっていないことに挑戦したい」と語った。「あまみん」を運営するリーフエッジの田中基次代表取締役は「採取した月桃をどのように加工し提供するか、関係者間で試行錯誤した。視点が多いと商品の生かし方も増える。経験を自社製品開発にも生かしたい」と話した。

 

友人とお披露目会に参加した諏訪秀子さん(73)=笠利町在住=は「オイルを口に含むと香りと苦みを感じたが、乾燥が無くなったと実感した」と話した。

 

価格は▽オイル 1万4800円▽ミスト 7800円▽クリーム 1万2800円―いずれも税込。まーぐん広場で販売中。4月中旬よりインターネットでの販売も予定している。