学生が環境保全学び、貢献も 与論でビーチクリーン・ツアー JALグループ

2023年03月04日

社会・経済 

ビーチクリーン活動に参加する学生ら=2月21日、与論町

日本航空(JAL)グループ企画の「奄美トレイル&ビーチクリーン・ツアー」が2月20~21日、与論島であった。九州内の学生19人が参加。海岸清掃や星空観測、環境講話などを通して環境保全について学び、貢献した。

 

世界自然遺産に登録された奄美群島の環境保全と誘客促進の両立を目指した企画で初開催。奄美群島振興交付金による2022年度奄美群島誘客・周遊促進事業を活用した。3月8~9日には喜界島でも第2弾を開催予定。

 

参加者は20日、百合ヶ浜観光や認定エコツアーガイドの案内で奄美トレイルコースを散策し、夜は星空観測を楽しんだ。21日早朝には黒花海岸で地元ボランティア団体「海謝美」と海岸清掃。朝食後は環境教育や環境保全の普及・啓発活動などを行う一般社団法人E-Yoronの池田龍介事務局長の講話を聞いた。

 

参加した鹿児島大学2年の池野公大さん(20)は「もともとSDGs(持続可能な開発目標)に興味があり、長期休みに挑戦してみようと参加した。実際活動してみて、与論は他の島と比べて海ごみが少ないと感じた。海謝美の皆さんが頑張っているおかげでは」と話した。

 

JALグループの日本エアコミューター地域連携部、上村徹部長(54)は「SDGs、環境保全に興味がある学生を対象にツアーを組んだ。県本土の学生は奄美群島に近いが、なかなか来る機会は少ない。学生のうちに一度来てもらい、将来また家族を連れて来てもらえたらと思っている」と話した。