就航50周年で記念催事 JALグループの鹿児島-沖永良部線 沖永良部空港

2022年12月02日

社会・経済 

それぞれの思いを乗せた紙飛行機を手にするセレモニー出席者=1日、沖永良部空港

JALグループは1日、沖永良部島のえらぶゆりの島空港(沖永良部空港)で鹿児島―沖永良部線就航50周年を記念したセレモニーを開いた。和泊、知名両町、おきのえらぶ島観光協会、同空港関係企業の代表者が出席。乗客への記念品贈呈や和泊町出身の歌手大山百合香さんの演奏などで関係者や乗客の長年の支援と利用に感謝を示した。

 

同路線は1972年12月1日に東亜国内航空(日本エアシステムの旧商号)がYS―11型機で運航開始。88年7月に日本エアコミューター(JAC)へ路線移管した。JACによると、JAC就航開始から22年11月末現在の旅客数は229万4916人(速報値)。

 

セレモニーでは主催者を代表して、JACの乘峯孝志執行役員があいさつ。半世紀にわたる島民らの支援と利用に感謝し、「今後も安全運航を第一に、地域の皆さまと一緒にこの路線を末長く続けていけるようご愛顧賜りたい」と述べた。

 

前登志朗和泊町長は「就航以来、沖永良部と鹿児島県本土をつなぐ翼として、大きな事故もなく無事にこの日を迎えたことをうれしく思う。50周年を契機に、航空会社や地元協力業者、自治体が協力して搭乗率、就航率向上や航空路線を通じた地域活性化に取り組むとともに、関係者の活躍と発展を祈念する」と祝辞を述べた。

 

最後は出席者それぞれが描く「未来の沖永良部島の姿」を記入した紙飛行機を飛ばした。

セレモニー後は大山さんが「永良部百合の花」を生演奏する中、鹿児島行きの乗客に記念品を手渡し、見送った。

 

同セレモニーは霧島市の鹿児島空港でもあった。