就航60年を祝う 利用拡大も期待 徳之島-鹿児島線 JAL

2022年03月22日

社会・経済 

消防車の放水をくぐり鹿児島空港へ向かうジェイエアの特別塗装機=21日、徳之島空港

徳之島│鹿児島線就航60周年記念セレモニーが21日、天城町の徳之島空港で開かれた。就航する日本航空(JAL)グループや島内の関係者ら約30人が参加。これまでの歩みを振り返りながら今後の利用拡大への期待も込めて節目を祝った。

同路線は1962年2月から東亜航空が運航を開始。以降、合併などで日本エアシステム、日本航空と運航会社を変遷しながら運航を続けている。JALによると、記録の残る2004年4月から22年1月までの期間で約205万人が利用している。

 

セレモニーは「守ろう!世界の宝」のメッセージとアマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコのイラストが描かれた特別塗装機の到着に合わせて実施。就航するジェイエアの宍倉幸雄代表取締役社長(58)は「昨年、世界自然遺産となった徳之島の貴重な自然を保護しながら活用し、多くの利用客に訪れてもらうためにも、今後も島民の皆さんと協力して新しいチャレンジを続けたい」と意欲を述べた。

 

徳之島空港利用促進協議会会長を務める森田弘光天城町長は「観光客に島の素晴らしさを満喫してもらえる路線にしていきたいと決意を新たにした。新しい60年に向けて航空各社と協力していきたい」と力を込めた。

 

セレモニーでは関係者一同でくす玉を割って節目を祝ったほか、搭乗客に、ふるさと納税返礼品のパンフレットや黒糖菓子を詰め合わせた記念品が贈られた。滑走路では消防車の放水もあり、特別塗装機はセレモニー出席者らに見送られながら鹿児島空港へ飛び立った。

 

60周年セレモニーは同日、鹿児島空港でも行われ、塩田康一県知事ら関係者約30人が出席。徳之島観光大使を務める歌手の城南海さんも歌声を披露して花を添えた。

くす玉を割って就航60周年を祝う島内関係者と宍倉社長(左から3人目)