市美展審査員がアドバイス 愛好家20人が受講 奄美書道協会の講習会

2024年01月27日

社会・経済 

上野一範講師に助言を受ける受講生たち=26日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA

奄美書道協会(南隆光会長)は26日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAで書道講習会を開いた。講師は奄美市美術展覧会(市美展)の書道部門を審査した上野一範さん(70)=鹿児島市。「書の良さを感じ、もっと好きになって、そして楽しんでいただきたい」と、基本技法から丁寧に伝えた。

 

講習会は市美展審査員の来島に合わせて開催される恒例行事。今回は同協会の会員ら書道愛好家20人が受講した。

 

上野さんは鹿児島県書道会顧問、日展会友。市美展の審査員と講習会の講師を務めるのは昨年に続き2回目となった。

 

上野さんは「見せ場となる字はどれか、配置はどうするかなど、書く前にイメージして頭の中で作品が出来上がっていることが大切。意先筆後(いせんひつご)を心掛けて」「みなさんの気持ちが作品に見えるように書いて」などと助言。

 

受講生たちは、とめ・はね・はらいや、線の引き方など基本的な技法を学んだあと、各々の作品について添削指導を受けた。

 

同市笠利町から参加した大西多香子さん(61)は「鹿児島の先生が初歩的な技法から作品作りまで教えてくださる機会なので、毎年この講習会を楽しみにしている。ただ手本を写すだけではなく、かすれや行間、文字間のバランスを考えて作品を仕上げるというアドバイスが非常に助かった。これからの作品作りに生かしたい」と喜んだ。