新たな観光スポットに 壁画制作者へ感謝状 天城町商工会青年部

2023年05月31日

社会・経済 

作品のパネルを手に笑顔を見せる(右から)中島愛美さんと、寶永楓さん、優愛さん姉妹=29日、天城町役場

【徳之島総局】天城町商工会青年部(徳田太一部長)は29日、同町の平土野商店街に描かれた壁画の制作者3人へ感謝状を贈呈した。同日、町役場で贈呈式があり、徳田部長は「地域がにぎやかになっただけでなく観光客が写真撮影を楽しめる新たな観光スポットにもなる」と感謝した。

 

壁画制作はアートを通じた平土野商店街活性化のため同部主体で進めている「平土野アートプロジェクト」の一環。2017年度に始動し、22年度までに21作品の壁画が完成している。

 

贈呈式には22年度事業で壁画を制作した徳之島町の中島愛美さんと、寶永楓さん(亀津中3年)、優愛さん(同1年)姉妹の計3人が出席。3人には感謝状が手渡されたほか、青年部からそれぞれの作品を印刷したパネルも贈られた。

 

多種多様な花々を明るい色調で描いた中島さんは、「制作期間は約4週間。ペンキを使うのも壁画も初めて。最後までドキドキしながら楽しく描いた。制作中に地域の人からありがとうと言ってもらったり、差し入れをいただいたり交流を楽しめた」と振り返った。

 

寶永姉妹は海の夕焼けと黒糖焼酎のボトルを描いた。楓さんは「壁画は初めて。珍しい体験をさせてもらえて光栄」と感謝し、「色数を抑えてシンプルに描いた。徳之島らしさを感じてもらえたらうれしい」と話した。