新規感染者数、高止まり 奄美239人、県全体2908人 新型コロナ

2022年08月13日

社会・経済 

 県と鹿児島市は12日、新たに2908人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。奄美群島在住の感染者は全12市町村で計239人(10歳未満から90歳以上の男女)。県内では爆発的感染拡大に伴って今月2日以降、新規感染者数が2千~3千人台で推移。奄美を含む各地で高止まりが続いている。

 

奄美在住の新規感染者は、奄美市92人、徳之島町32人、天城町と伊仙町が各20人、瀬戸内町17人、喜界町15人、和泊町12人、知名町10人、龍郷町と与論町が各8人、大和村3人、宇検村2人。

 

新規感染者が多かった県内自治体は鹿児島市906人、霧島市320人、薩摩川内市248人、姶良市196人など。県外は40人だった。

 

年代別では30代が470人で最も多く、10歳未満461人、40代432人、10代374人、20代328人、50代295人、60代233人、70代153人、80代89人、90歳以上73人と続いた。

 

感染者の累計は18万6598人。11日現在、医療機関に985人が入院し、1390人が宿泊療養、2万6617人が自宅待機している。重症者は4人で、酸素投与が必要な中等症者は111人。病床使用率は69・1%(うち重症者用病床使用率10・3%)となっている。また県は12日、感染者5人の死亡を発表し、死者の累計は284人となった。

 

感染者の急増で各保健所でも業務負担が厳しさを増してきている。県は12日までに、保育所や幼稚園、学校、事業所などで感染者が確認されても、クラスター(感染者集団)の疑いがない場合は、保健所による濃厚接触者の特定や自宅待機といった行動制限の要請は行わない方針を示した。

 

各事業所や施設管理者が、県作成のチェックリストを参考に自主的な調査を行い、濃厚接触の疑いがある人に対しては5日間の不要不急の外出を控えるなどの行動を求める。調査方法については県がホームページで周知している。