最高賞は芝田さん、近田さん 11年ぶりにマンゴー品評会 天城町

2022年08月05日

社会・経済 

出品した自慢のマンゴーを手にする2玉部門の上位入賞者=4日、天城町農業センター

天城町産マンゴー品評会(同町、町熱帯果樹生産組合主催)が4日、同町農業センター(同町瀬滝)で開かれた。関係者によると2011年以来、11年ぶりの開催。8農家から2部門に計13点の出品があり、2玉(L~2L)部門は芝田徳助さん(58)=徳之島町亀津、3玉(3L~4L)部門は近田伸行さん(45)=天城町前野=が最高賞の金賞を手にした。

 

品評会は町産マンゴーの生産振興、品質向上などを目的に開催。2011年までは3町合同で実施していたが、その後は開催しておらず、今年度は天城町単独で再開した。

 

品評会では町、県、JAあまみ徳之島事業本部の農政関係者ら計7人が審査員を務め、①玉ぞろい②着色③果皮障害④糖度の4項目で採点した。県大島支庁徳之島事務所農業普及課の能口憲彦技術専門員(代読)は総評で「一部着色が淡い果実もあったが全体的に赤みが濃く外観の良いマンゴーがそろった。糖度は2玉部門の方が平均糖度は16・3度と3玉よりも高い傾向だった」と述べた。

 

3玉部門でも銀賞に輝いた芝田さんは天城町西阿木名でマンゴー栽培を手掛けており、今年で7年目。受賞のあいさつでは「日頃から指導してくれる先輩たちや、農政関係者の支援のおかげ」と感謝を述べ、「今年は今までで一番の出来だった。高品質の果実の割合を増やせるよう今後も勉強を続けたい」と新たな目標を掲げた。

 

品評会に出席した森田弘光町長は「町産マンゴーは需要が高く、生産量と品質の向上が課題となっている。品評会を機に今後も生産者が切磋琢磨(せっさたくま)して天城町のマンゴーの品質を高めていってほしい」と期待した。

 

他の上位入賞者は以下の通り。(敬称略)

【2玉部門】▽銀賞 新田功吉(69)=天城町松原▽銅賞 宝千恵子(67)=同町天城【3玉部門】▽銀賞 芝田徳助▽銅賞 宝千恵子