核兵器根絶へ啓発行動 奄美市で原水爆禁止大行進

2022年06月07日

社会・経済 

県道沿いに立ち、啓発プラカードを掲げる原水爆禁止国民平和大行進奄美地区実行委員会の関係者=6日、奄美市名瀬

核兵器根絶を訴える「2022年原水爆禁止国民平和大行進」の奄美地区実行委員会(安江潤委員長)は6日、奄美市名瀬で集会を開き、県道沿いでスタンディング行動を行った。また同日、奄美市、龍郷町、大和村の首長宛てに、活動への支持や賛同を求める要望書を提出した。

 

新型コロナウイルス感染拡大前の2019年まで実施していた徒歩での行進は、感染予防のため3年連続で中止。沿道でのスタンディング行動は昨年から再開し、今年は3年ぶりに集会を開いた。

 

3市町村に提出した要望書は同鹿児島県実行委の福丸裕子委員長、同奄美地区実行委の安江委員長の連名。▽行進の歓迎・支持▽日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名への協力▽「原爆と人間」写真パネル展など企画の開催―など6項目を求めた。

 

奄美市役所では安田壮平市長に代わり、三原裕樹総務部長らが対応。要望書を受け取り「(核兵器根絶を望む)気持ちは同じ。平和について考え直す機会としたい」などと伝えた。

 

集会には、加盟団体の関係者約50人が参加。各団体代表者が意見表明した後、沿道で啓発プラカードを掲げた。奄美地区実行委の安江委員長は「国際情勢が緊迫した中での行動実施に意義を感じる。コロナ下でできる活動を尽くしたい」と語った。

 

大行進は8月に原爆被爆地・広島へ到着する全国各コースで実施。鹿児島県内では今月6日の奄美地区を皮切りに、本土でも10~24日に行われる予定。