災害時の物資輸送支援 佐川急便と連携協定 龍郷町

2024年01月24日

社会・経済 

災害時の物資輸送に関する協定を締結した龍郷町の竹田泰典町長(左)と佐川急便の竹内一憲南九州支店長=23日、同町役場

龍郷町は23日、同町にも営業所を構える運輸大手「佐川急便」(本社京都府、本村正秀代表取締役社長)と災害時の物資輸送に関する協定を締結した。災害発生時に食料など物資の集積や配送を支援する内容。町役場で締結式があり、相互の連携強化を確認した。

 

同社は社会貢献の一環で災害時の被災者への物資安定供給など支援活動に取り組み、行政や民間企業・団体との連携体制構築も推進している。こうした目的に向けた連携協定は龍郷町との締結で全国323例目、鹿児島県内5例目。同県とは包括連携協定を結んでいる。

 

23日の協定締結式には同町から竹田泰典町長や則敏光副町長ら、佐川急便から竹内一憲南九州支店長と福山大樹大島営業所長代理が出席。竹内支店長は「輸送事業は社会インフラの一部。龍郷町との協定締結が幅広い連携強化につながれば」と意識を高めた。

 

竹田町長は「台風接近中に臨時で地場産果樹を冷蔵輸送していただくなど、すでに(佐川急便と)連携している部分もある」と経緯に触れた上で、全国各地で起こる災害を念頭に「町民生活の安全安心に寄与する心強い協定」と述べた。