生徒ら難題に挑戦 平土野の活性化目指し調査 にぎわう商店街へのヒント探る 樟南第二高

2022年06月23日

子ども・教育

店舗関係者から聞き取り調査する樟南第二高校の生徒ら=21日、天城町平土野

樟南第二高校(牧園弘光校長、生徒243人)の生徒らが地元天城町・平土野商店街の活性化に取り組んでいる。21日はフィールドワークで商店街を巡り、聞き取り調査を実施。町の抱える難題解決のためのヒントを探った。町も高校生の目線を生かした企画や提言が生まれないかと期待している。

 

今年3月に町役場から「商店街活性化について高校生の意見が聞きたい」と打診があり、商業科3年の生徒48人が課題研究の授業の一環で取り組み始めた。生徒らは医療、観光、飲食、雑貨、企画、広告、教育、スポーツ、建築、環境―と計10の班に分かれ調査を開始。それぞれの観点から企画や提言をまとめる。

 

フィールドワークでは約1時間をかけて商店街の店舗を巡り、従業員や経営者の生の声に耳を傾け、活性化に必要な情報を集めた。主に飲食店を調査した仲山唯花さんは「商店街でデザートを提供するカフェを構想している。取材に応じてくれた人から貴重なアドバイスももらえた」と感謝し、「人やお店でにぎわう商店街になるよう私たちでできることを考えたい」と力を込めた。

 

商業科主任の山本祥平教諭は「現在、週2時間を使ってグループごとに話し合いを進めている。空き家を活用したカフェなどを展開できたらと考えている」と話し、「2学期の初めごろまでに何らかの形にしたい。授業で学んだ知識を実践して地域の課題解決に貢献してほしい」と生徒たちにエールを送った。