生産量2万3745トン 浸水被害乗り越え製糖終了 与論島製糖

2025年04月08日

社会・経済 

2024~25年期の製糖を終えた与論島製糖

与論島製糖(立花信宏社長)は7日、2024~25年期の原料サトウキビの圧搾を終えた。生産量は前期を4148トン上回る2万3745トンで、2年ぶりに2万トン台に回復した。

 

同社与論事業所は24年11月の記録的な大雨で施設が浸水する被害に遭ったが、急ピッチで復旧作業を進め、12月16日に製糖を始めた。当初見込みより原料が多く、降雨による操業停止もあった事から、終了日程は20日延びた。

 

収穫面積は404ヘクタール(前期比1ヘクタール減)、10アール当たりの収量(単収)は前期比1・038トン増の5・872トン。平均糖度は前期比2・09度低い13・44度。基準糖度帯(13・1~14・3度)の割合は51・1%、基準以上16・1%、基準以下32・8%だった。

 

与論事業所の中野貴志所長は「製糖前の豪雨被害や期間中のトラブルもあったが、関係者の皆さまの協力で製糖終了を迎えられたことに感謝したい。農家の皆さまには早期の春植え完了と管理作業に努めていただき、増収につなげてほしい」とコメントした。