空港のある地域会議 奄美市

2020年03月04日

社会・経済 

観光や商工関係者が意見交換した空港のある地域奄美会議=1日、奄美市笠利町

観光や商工関係者が意見交換した空港のある地域奄美会議=1日、奄美市笠利町

 「空港のある地域2020奄美大島会議」が1日、奄美市笠利町の観光施設ばしゃ山村であった。奄美・沖縄が世界自然遺産登録実現を目指す中、奄美群島と沖縄県の先島諸島との交流推進や今後の観光、地域経済振興策について語り合った。

 

 会議は格安航空会社(LCC)が就航する地域間の交流拡大を目指し活動する「全国空港のある地域連絡協議会」主催。奄美、沖縄、関西の観光関係者と地元商工関係者など14人が参加した。

 

 会議では、地域の歴史や食、文化をテーマにした観光施設「ばしゃ山村」の奥篤次村長と、「やいま村」(沖縄県石垣市)の兼島英樹村長が各施設を紹介。

 

 奥村長は「歴史や文化といった奄美の本質的な価値を発信することが大切」と語り、来場者だけでなくスタッフへの教育も必要だと述べた。

 

 同協議会の赤崎隆三郎事務局長は「高齢化が進み国内旅行の需要が高まる。外国人旅行客だけではなく国内にも目を向けよう」と語り、観光地間の連携を呼び掛けた。

 

 参加者から「奄美は観光客の受け入れ体制やリピーターのつくり方などを沖縄に学ぶべき」「行政任せではなく民間主導で長続きする地域振興策を考えよう」などの声もあった。

 

 会議は3月14日に西表島でも開催し、写真家の浜田太さんが基調講演する予定。