観光・ビジネス拠点に 「ＫＩＫＡＩ ＢＡＳＥ」開所 喜界町

喜界町が旧荒木小学校（同町荒木）の一部校舎をリニューアルして整備した観光・ビジネス拠点施設「ＫＩＫＡＩ ＢＡＳＥ」が２３日、開所した。同日は施設で開所式があり、地域住民や行政担当者ら約２０人が出席。テープカットで開所を祝い、島内外の交流や、移住促進などの創出拠点として地域活性化にも期待した。

 

施設整備の総工費は６４５７万円。鉄筋コンクリート２階建てで総床面積は５６７・３平方メートル。１階にはカフェスペースとキッズスペース、２階にはサテライトオフィスとコワーキングスペースを整備した。

 

開所式で隈崎悦男町長は「快適な仕事環境、飲食テナントやキッズスペースもあり、町民の憩いの場、移住定住の促進につながることを期待している」とあいさつ。テープカット後には内覧会もあり、出席者は興味深そうに見学。施設内に残る旧荒木小学校卒業記念の彫刻や落書き、校庭中央のガジュマルの木を見ながら思い出を話す姿も見られた。

 

同日は施設の一般開放もあり、約３０人がカフェスペースで食事やおしゃべりを楽しんだ。荒木集落在住の碇山千恵子さん（６７）は、今後のイベント開催など期待するとともに「校庭での小運動会を思い出す。気軽に寄れる施設ができてうれしい。同窓生が帰ってきた時にはみんなでここに集まりたい」と話した。

 

施設運営を担うＫＩＫＡＩ　ＢＡＳＥ管理組合の益田辰也代表（４１）は「プレオープンでご意見もいただき、反響は大きい。空き家バンクの相談場所にもなっているので、移住を考えている人、観光、ビジネス、地元の人、いろんな層の人に活用してもらいたい。一度ゆっくり遊びにきてほしい」と語った。