2次交通確保へ調査中 電動キックボード試乗会 奄美市
2025年03月22日
社会・経済

電動キックボードに乗り笑顔を見せる試乗会の参加者=21日、奄美市名瀬
奄美市主催の電動キックボード試乗会が21日、市役所駐車場で始まった。観光客やクルーズ船客らの名瀬市街地や観光地までの2次交通の確保が課題となる中、移動手段としてキックボードの適用可能性を調査するもの。市紬観光課の中大喜観光政策係長は「名瀬は車が多く、特に安全面の考慮が必要。多くの方々の意見を頂きたい」と来場を呼び掛けている。22日は市役所北側の名瀬聖心教会向かいの市役所末広駐車場であり、午前10時から午後4時まで。
車両は電動キックボードのシェアリング(貸し出し)サービス「TOCKLE(トックル)」を展開するBRJ(東京都)が開発したもので、福岡県や千葉県などで導入実績がある。
特定小型原動機付き自転車扱いで最高時速は20キロ。満タンに充電した状態で約40~50キロ走行できる。16歳以上であれば誰でも乗ることができ、原則車道の左側を走行(歩道は禁止)。事前の設定により(モーターが動作する)利用可能時間帯や走行可能区域を限定することができるなど、安全面に配慮した設計が特徴という。
試乗会は予約不要で16歳以上が対象。BRJ社員から乗り方の説明を受け、駐車場内や市役所の周りの道路を走行する。乗車後にアンケートに答える。試乗したあまみ大島観光物産連盟のショースタク幸子CMO(最高マーケティング責任者)は「開放感があり気持ちよかった。ある程度の距離が走行できるので、クルーズ船客など国際免許がなかったり、言葉の壁があったりする方々にとって、いい移動手段になると思う」と期待した。