世界自然遺産保全へ1千万円 イオン環境財団が寄付

2023年07月27日

社会・経済 

寄付金を贈ったイオン環境財団の山本百合子専務理事(右から3人目)と奄美大島の5市町村長=26日、奄美市住用町の奄美大島世界遺産センター

イオン環境財団は26日、奄美大島5市町村で構成する奄美大島自然保護協議会(会長・信島賢誌奄美市世界自然遺産課長)へ1000万円寄付した。世界自然遺産の保全活動に役立ててもらう目的で、27日には徳之島3町で構成する徳之島世界自然遺産推進協議会にも同額寄付する。

 

贈呈式は遺産センターのエントランスホールであり、同財団役員と奄美大島5市町村長、環境省奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長らが出席。財団の山本百合子専務理事が安田壮平奄美市長に寄付金目録、安田市長が山本専務理事に感謝状をそれぞれ手渡した。

 

山本専務理事が「力を合わせて命あふれる地球を未来に引き継いでいこう」と呼び掛け、安田市長は「豊かな自然環境を保全し、将来へと受け継いでいくとともに、観光客に島の宝を存分に体感していただくよう取り組んでいく」と応えた。

 

寄付金の使途予定は①トンボの池やメダカの池の環境整備②外来種対策③藻場・干潟の再生やサンゴ礁の保全―など。財団は地元と連携して植樹やマングローブ清掃などにも取り組む計画だ。

 

イオン環境財団は1990年設立。日本初の地球環境をテーマにした企業単独の財団法人。北海道知床や沖縄県国頭村など国内の世界自然遺産地域で植樹も実施している。