サッカー楽しみ挑戦を 日本代表森保監督 安田市長と特別対談 奄美市笠利町
2025年04月29日
スポーツ

安田壮平市長(左)と対談する森保一監督
「奄美大島の未来を担う子どもたちへ」をテーマに、サッカー男子日本代表の森保一監督と安田壮平奄美市長との特別対談が27日夜、同市笠利町の太陽が丘総合体育館であった。島内外から約1千人が来場。森保監督は少年時代を振り返りながら「失敗を恐れずにがむしゃらにやっていた。楽しむことを忘れず、うまくなるために失敗を恐れずチャレンジしてほしい」と子どもたちへエールを送った。
森保監督は長崎県出身。主にサンフレッチェ広島でプレーし、日本代表でも活躍。2018年から日本代表監督に就任し、22年のワールドカップ(W杯)カタール大会でベスト16に導いた。
22年に知人とプライベートで来島した縁で、今回の講演が実現。前半はあまみエフエムの渡陽子さん、後半は安田市長が司会を務めた。
小学生の選手に求める資質について「パスや守備などの基本技術に加え、自分の武器を磨き、仲間を大切にして」とアドバイス。指導者に対しては「子どもたちは楽しむことの延長が、やりがいや夢につながる。選手をリスペクトし、サッカーの楽しさを伝えてほしい」と求めた。
日常生活で心掛けていることについては「厳しいことも含めて全部楽しむ考え方が大事。人と比べることなく、自分の中のものさしで昨日よりチャレンジを」と強調。座右の銘に掲げる‘‘継続”の重要性に触れ、「日ごろの積み重ねが結果に出る。凡事徹底し、一日一日を大切に頑張って」と語った。

森保一監督の講話を聞く子どもたち=27日、奄美市笠利町
子どもたちの質問コーナーでは、日本代表やプロのサッカー選手になるために必要なことを聞かれ、「これなら誰にも負けないという武器を作り、自分が一番だと思って」と述べた。続けてチャレンジすることの重要性を説き、「みんな『なにくそ』というリバウンドメンタリティーを持っている。何があっても頑張る、前進するというメンタリティーを持ってほしい」と力を込めた。
講演会終盤には森保監督のサイン入りサッカー用具が当たるじゃんけん大会もあり、サッカーボールが当たった赤徳小4年の豊山陽琉(はる)さん(9)は「講演ではチャレンジすることの大事さを学んだ。これから練習に励み、世界のトップ選手になりたい」と話した。