「全試合先発完投」目指す 大島高の大野投手、背番号60 ソフトバンク入団会見 

2022年12月06日

スポーツ

プロでの目標を発表する大野稼頭央投手=5日、福岡市

プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの2023年度新入団選手発表記者会見が5日、本拠地・福岡市のPayPayドームに隣接する商業施設内の劇場であった。支配下6人、育成選手14人の背番号も発表。ドラフト4位の大野稼頭央投手(18)=大島高3年=は「60」を背負う。

 

記者会見後の写真撮影に応じる大野稼頭央投手(後列左)ら=5日、福岡市

会見では新人選手20人と藤本博史監督が登壇。家族や球団ファンが見守る中、選手一人ひとりが色紙に書いた目標を掲げて入団のあいさつをした。

 

大野投手は「全試合先発完投を目指して頑張っていきたい」と力強く抱負。質疑応答中は緊張した面持ちが目立ったが、時折、両隣の選手と顔を見合わせ笑い合う場面もあった。

 

藤本監督は「選手たちが高い目標を持っていて安心した。スカウトからも将来性豊かな選手がそろったと聞き、これからの成長が本当に楽しみ」とコメント。家族に向けて、「安心してホークスにお預けください。12球団1の整った環境で野球ができる。そして努力次第で1日も早くチームでプレーできると思う。これからの成長をしっかりと見守って」と語り掛けた。

 

会見を終え、大野投手の父裕基さん(43)=龍郷町=は「緊張していたようだが、ちゃんと話せていた。いよいよプロ野球選手になるんだと感慨深い。けがをしない体づくりをしっかりとして3、4年後に活躍する姿を見せてほしい」。母なつきさん(43)は「ここからは私たちがしてあげられることはなく、本当に本人の頑張り次第。早速、他の選手とも仲良くなったようで、なじんでいけそうだと安心した」と話した。