サンゴの島、海風感じ力走 全国から176人が参加 喜界島マラソン

2024年04月16日

スポーツ

午前8時の号砲で、一斉にスタートするランナーたち=14日、喜界町

「目指せ!日本ジオパーク認定 第10回記念東経130度喜界島マラソン」(同実行委員会主催)は14日、喜界島を一周するフルマラソンコースであった。島外からエントリーした121人を含む、ランナー176人が力走。地元住民の励ましと心地よい海風を受けながら島内を駆け抜けた。

 

午前8時、隈崎悦男喜界町長の号砲で休養村管理センター前を一斉にスタート。「サトウキビの一本道」やサンゴの石垣が多く残る阿伝集落など、自然と人々の暮らしが溶け込んだ島内を駆け巡った。

 

コースには17のエイド(給水ポイント)が設けられ、ランナーと住民が笑顔で交流。喜界高校に通学し研究活動を行う「サンゴ留学生」考案のクイズを楽しむランナーの姿も見られた。沿道では住民が「チバリヨー(頑張れ)」と声援を送り、ゴールでは町内婦人会が鶏飯を振る舞うなど、運営ボランティアには約170人が携わり島全体で大会をサポート。参加者153人が時間内に完走した。

 

沖縄県から参加した富田繁生さん(42)は「3度目の参加。多くの方に名前を呼んで応援していただき、島の景色を楽しみながら完走できた」と笑顔。総合3位入賞の喜界町湾の袰谷翔さん(42)=喜界幹部派出所勤務=は「自分の足で島内を広く見ながら回ることができ、いい機会になった」と話した。

 

同マラソンはNHKの白鳥哲也アナウンサーが島の魅力を広めようとNPО活動の一環で発起。自身もランナーとして「ハクチョウ姿」で参加している。

入賞者は次の通り。(敬称略)

 

【総合】①岩崎純(龍郷町)2時間52分34秒②髙田剛志(熊本)2時間56分03秒③袰谷翔(喜界町)2時間56分30秒【女子】①野崎加奈子(東京)3時間24分42秒②平原靖子(兵庫)3時間46分08秒③原田知枝(鹿児島)3時間56分14秒