トップ選手の技術を体感 NTT東日本バド部奄美合宿 地元高校生も合同練習

2024年05月04日

スポーツ

高校生にアドバイスするNTT東日本バドミントン部の選手(中央)=3日、奄美市の名瀬総合体育館

バドミントン実業団の名門NTT東日本バドミントン部(川前直樹監督)が1日から奄美市の名瀬総合体育館で合宿を行っている。3日は大島、奄美、鹿児島商業の3高校バドミントン部員も合流。高校生たちは、今月29日に始まる県高校総体に向け、トップ選手の技術を学びながら練習に汗を流した。

 

NTT東日本バドミントン部が奄美大島で合宿を行うのは約20年ぶり。川前監督(41)は「暑い地域で走り込んだり、トレーニングしたり、スキルに向き合って徹底的に鍛えるのが目的」と語った。今回は日本代表5選手を含む11人が5日までトレーニングに励む。

 

高校生は3校から計42人が参加した。午前中はそれぞれに練習し、午後は実業団選手の胸を借りてゲーム形式で特訓を重ねた。

 

大島高校バドミントン部の中島心嘉さん(17)は「(実業団の選手は)ぎりぎりまでどこに打ってくるか分からない。自分はスマッシュでミスが多いことを指摘されたので、県総体までに改善してダブルスでベスト4を目指す」と意気込んだ。

 

2018年のインターハイ3冠、21年の全日本総合選手権優勝などの経歴を持つ日本代表の緑川大輝選手(23)は「(島の関係者のサポートで)何不自由なく練習ができ、ありがたい。高校生は競技を始めたばかりの人もいるようだが、みんな楽しそうに自分たちで考えながらプレーしているのがとても良い。何事もそれが続けられる理由になると思う」と話した。