ホークスの近藤選手ら来島 6年連続で合同自主トレ 3月開幕のWBCへも意欲 徳之島

2023年01月06日

スポーツ

セレモニーで歓迎に応える近藤選手(左から2人目)=5日、徳之島空港

【徳之島総局】昨年、北海道日本ハムファイターズから福岡ソフトバンクホークスへ移籍した近藤健介選手(29)らプロ野球選手8人が5日、自主トレーニングのために空路で徳之島入りした。徳之島での自主トレは6年連続。天城町の徳之島空港で歓迎セレモニーがあり、近藤選手は「今年も徳之島に帰ってこられてうれしい」と歓迎に応え、3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて「(日本代表に)選んでもらえるようにしっかり調整したい」と出場への意欲を込めた。

 

近藤選手はプロ屈指の打撃センスとの呼び声も高く、2021年の東京オリンピックでも日本代表入りしてチームの優勝に貢献した。18年から毎年徳之島で自主トレーニングを行っており、今回は近藤選手のほか、千葉ロッテマリーンズ、広島東洋カープ、阪神タイガース、日本ハムファイターズ、埼玉西武ライオンズ、オリックス・バファローズの選手計7人やサポートスタッフなど合計24人が来島を予定している。

 

セレモニーでは選手らに花束と県産黒毛和牛が贈られた。森田弘光町長は「自主トレは徳之島の正月の一大イベントとなっている」と再会を喜び、「シーズンに備えてしっかり練習してうさぎ年にちなみ飛躍の1年にしてほしい」と激励した。

 

ソフトバンクで迎える新シーズンへ向け、近藤選手は「同じ九州ということで島の人に見てもらえる機会も増えると思う。しっかりとしたプレーで期待に応えたい」と語り、「徳之島に来ると新シーズンが始まるんだという気持ちになる。そういう僕たちの姿で子どもたちを元気にできたらうれしい」と島の野球少年たちへエールを送った。

 

セレモニーには岡前野球スポーツ少年団、天城サンダーズの児童ら計29人も参加。浜田隆聖君(岡前小6年)は「近藤選手は優れた選球眼ときれいなバッティングが魅力の日本トップクラスの選手」と憧れのまなざしを向け、「WBCでもヒットを打って侍ジャパンを世界一に導いてほしい」と期待を込めた。