奄美の虎ファンも歓喜 38年ぶりの阪神日本一

2023年11月07日

スポーツ

阪神の38年ぶり日本一に歓喜の声を上げる奄美猛虎会のメンバー=5日、奄美市名瀬

プロ野球の日本シリーズ第7戦で阪神がオリックスとの「関西対決」を制して1985年以来の日本一に輝いた5日、奄美の「虎ファン」も38年ぶりの快挙に喜びを爆発させた。奄美市名瀬の飲食店「串味屋」では、奄美のファンでつくる「奄美猛虎会」のメンバー15人がテレビ画面を通して躍動するナインにエール。優勝が決まった瞬間、肩をたたき合って歓喜の声を上げた。

 

同店は岡田彰布監督も十数年前に来店したことがある奄美のファンの集いの場。店に詰め掛けた猛虎会のメンバーらは、ユニホームや法被姿で試合の行方を見守り、最終回まで声援を送り続けた。

 

猛虎会の事務局長で、小学生の頃からのファンだという伊勢淳一さん(58)は「今年は奄美猛虎会設立から20年目。記念すべき節目の年の日本一は感無量で、一生の思い出になる」と満面の笑みで勝利の美酒を堪能。「勝っても負けても熱い試合をするのが、阪神の素晴らしさ」と球団の魅力を語った。

 

猛虎会の用稲卓司会長(72)はこの日、試合会場の京セラドーム大阪に出向き現地で応援。「38年前に日本一になった西武戦も、現地(西武球場)で観戦した。一生で2度も優勝の場に立ち合うことができ、最高」と幸運を喜んだ。