球児の活躍に歓喜 大島側スタンド、一丸となり応援 保護者や出身者が選手を鼓舞 高校野球鹿児島大会

2022年07月23日

スポーツ

得点を重ねる大島のプレーにエールを送る3塁側応援席=22日、鹿児島市の平和リース球場

【鹿児島総局】高校野球鹿児島大会で大島高校が国分中央高校との準決勝に臨んだ22日、鹿児島市の平和リース球場三塁側スタンド席には、部員の保護者や県本土に住む奄美出身者などが詰め掛け、躍動するナインにエールを送った。順調に得点を重ねる選手たちに観客のボルテージは上昇し、試合終了の合図と共に最高潮に達した。

 

焼けつくような強い日差しが降り注ぐ中、部員の保護者はそろいのポロシャツを着用して応援。メガホンやペットボトルなど音の出るグッズを音楽に合わせて打ち鳴らし、選手たちを鼓舞した。県本土在住の大島高校卒業生で組織する鹿児島安陵会は「感動をありがとう」と記したオリジナルのうちわを携えて観戦し、選手の好プレーに大きな拍手を送っていた。

 

この日は有馬航大選手が所属していた少年野球チーム「小宿ファイターズ」の選手らも応援に駆け付けた。鹿児島市での県大会を翌日に控えた子どもたちは「お兄さんのようになりたい」と興奮した様子。山崎輪主将(小宿小6年)は「チームプレーで打線がつながっていてかっこよかった。まねをしたいところがたくさんある」と笑顔で語った。

 

大島高校17代目の応援団長だった永井洋臣さん(74)は、春の甲子園を応援した際に新調した学ランを着用して応援。選手たちのプレーに「試合ごとに技術が高まっている。きょうはしびれました」と、勝利の喜びをかみしめていた。

 

野球部保護者会の前山宗之副会長(50)は「集中力の高さが際立ち大高らしい試合を見せてくれた。決勝でもいい戦いを見せてくれると信じています」と次の試合を見据えた。