田中(朝日中出身)男子400㍍障害Ⅴ 日本学生陸上

2022年09月14日

スポーツ

日本インカレ男子400㍍障害で初優勝を飾った朝日中出身の田中天智龍(提供写真)

陸上の日本学生対校選手権(日本学生陸上競技連合主催)は9~11日、たけびしスタジアム京都であり、朝日中出身の田中天智龍(早稲田大3年)が男子400㍍障害で初優勝を飾った。田中は決勝で49秒20の自己ベストをマーク。「鹿児島から届く家族や友人たちの応援が力になった」と喜んだ。

今年5月のレース中に右ふくらはぎと左ハムストリングスの肉離れを起こし、一時は松葉づえ生活だったという。田中は「おかげで体づくりを一からやり直す機会ができた。地味な練習を繰り返して体幹を鍛えたことが、結果的にいい方向につながった。世界選手権の標準記録も見えてきた」と好レースを振り返った。

一方で、「今年の全日本インカレは自分を含め、チームから2人しか決勝進出できなかった」と悔しさも。「来年は必ず早稲田から6人決勝に上がれるよう、チームを引っ張っていきたい」と力を込めた。

小、中学時代は野球部。中学3年の部活動引退後、縁あって出場した陸上大会をきっかけに、ハードルにのめり込んだ。高校は陸上の名門・鹿児島南高校へ進学。インターハイにも出場した。「将来は自分を育ててくれた鹿児島で高校教師になってハードル選手の後進育成に携わりたい」と、地元への熱い思いも語った。