競技の楽しさ体感 バレー教室やトークイベント 元日本代表の迫田さん 喜界町

2024年02月24日

スポーツ

バレーボール教室に参加した児童生徒に、笑顔で指導する迫田さおりさん(中央)=18日、喜界町(提供写真)

バレーボール女子元日本代表の迫田さおりさんを講師に招いたスポーツフェスタが18、19の両日、喜界町の喜界中体育館であった。喜界町ときかい100スポーツクラブの主催。多くの児童生徒が参加し、迫田さんによるバレーボール教室やトークイベントを通して競技やスポーツの楽しさ、素晴らしさを体感した。

 

迫田さんは鹿児島市出身。小学生でバレーボールを始め、高校卒業後の2006年にVリーグの東レアローズに入団。17年の引退まで多くの世界大会で活躍した。現在はスポーツ文化人として、バレーボール大会の解説やトークショーなどで幅広く活躍している。

 

18日のバレーボール教室ではボール遊びを取り入れながら、基礎的なパスやスパイクなどを指導。技術的な指導だけでなく、普段の練習でも「一つ一つのプレーを全力ですること、絶対にボールを落とさない気持ちでプレーすること」と声を掛け、普段の練習に取り組む姿勢も教えた。

 

参加した喜界中の生徒からは「基礎の大切さが分かった」「迫田さんにアドバイスいただいた技術や、自分を信じてプレーすることの大切さを普段の練習で生かしていきたい」などの声が寄せられた。

 

19日のトークイベントは喜界中の生徒が対象で、生徒の質問に迫田さんが答える形で進行。迫田さんは、小学生でのバレーボールとの出合いを振り返り「一時は競技が嫌になったこともあったが、諦めずに頑張り続けた。そんな自分を見てくれた人たちがいてくれ、そのおかげでバレーボール選手としての道が開けた」と競技人生を回顧。自分の可能性を見いだしてくれた人たちへの感謝や、支え合える仲間の大切さを伝えた。

 

その上で「人生は一度きり、どんなに遠回りしても、その時しか出合えない景色をしっかり見て、いろんなことにチャレンジを」とエールを送った。