離島甲子園が開幕 全国から25チーム参加 奄美大島

2023年08月22日

スポーツ

奄美で初開催となった離島甲子園の開会式で整列した選手たち=21日、奄美市名瀬の奄美川商球場

国土交通大臣杯第14回全国離島交流中学生野球大会(通称・離島甲子園)の開会式が21日、奄美市名瀬の奄美川商球場であった。奄美での離島甲子園開催は今回が初めてで、全国26自治体から25チームが参加。開会式では各チームの選手たちが力強い入場行進を披露し、22日から始まるトーナメント戦に向けて闘志を燃やした。

 

離島甲子園は、全国の離島の中学生が一堂に会してトーナメント戦を行う軟式野球の大会。元プロ野球選手の故村田兆治氏が提唱し、野球を通した島と島との交流や青少年の健全育成などを目的に、2005年(現在の大会名では08年)に始まった。

 

今大会は奄美群島日本復帰70周年記念事業として実施。開会式には22日に奄美大島入りする1チームを除く24チームの選手約370人が参加した。

 

元プロ野球選手の石井浩郎国交副大臣をはじめ、大塚大輔鹿児島県副知事、各自治体の首長、チーム監督、大会関係者のほか、スタンドには選手の保護者や地域住民も大勢駆け付け、選手を見守った。

 

入場行進では各チームの選手が一列になり、掛け声に合わせて手足を大きく振り上げながら力強く行進し、グラウンドに整列した。

 

式は初め、昨年11月に死去した村田氏へ哀悼の意を込めて黙とう。各チームの監督と主将がそれぞれの島やチームについて紹介し、村田氏への感謝の気持ちや大会への抱負を語った。

 

大会実行委員長の安田壮平奄美市長は「ようこそ奄美大島へ。今大会は5市町村合同開催。試合会場も広域で移動の負担はあるが、各会場の特色ある景色も楽しんでもらえたら」などとあいさつ。

 

地元選手を代表し、奄美市選抜の元山匠和澄(たかと)主将(名瀬中3年)が歓迎のあいさつ。「野球を通じて皆さんと交流し、優勝を目指して頑張ろう」と呼び掛けた。

 

前回大会優勝の「佐渡市中学校選抜チーム」が優勝旗を返還。石井副大臣による祝辞や大会関係者・来賓あいさつに続き、奄美市、龍郷町、瀬戸内町の3チームの主将が選手宣誓した。

 

試合は22~24の3日間。22日は奄美川商球場、龍郷町中央グラウンド、瀬戸内町清水公園、宇検村総合運動公園野球場の4会場で、1~2回戦の計17試合が行われる。

 

奄美関係は奄美市選抜2チーム(シャリンバイズ、ガジュマルズ)と龍郷選抜、瀬戸内町選抜、徳之島選抜の5チームが出場する。