13年ぶり合宿で来島 異彩と話題の大阪芸術大女子駅伝部 徳之島

2024年02月29日

スポーツ

13年ぶりの徳之島合宿で来島した大阪芸術大女子駅伝部のメンバー=28日、徳之島空港

【徳之島総局】大学女子駅伝で異彩を放ち注目される大阪芸術大学女子駅伝部が28日、13年ぶりの徳之島合宿のために空路で来島した。合宿地の天城町は徳之島空港ロビーで中瀬洋一監督(55)と選手ら計5人を歓迎して町内産のタンカン5キロを贈呈した。チームの合宿は3月3日まで。

 

同部は2008年に発足し、12年にチーム目標だった全日本大学女子駅伝に初出場。駅伝以外にもタレント業やダンスに挑戦していたOBもいるなど〝二刀流〟が多いことも特徴で、芸術系大学でありながら全国上位に食い込む健闘で注目を浴びている。昨年の同大会では14位の成績を収めた。

 

中瀬監督が最初に徳之島を訪れたのは当時、故小出義雄監督が率いていた積水化学工業女子陸上競技部でコーチを務めていた24年前。以降も実業団の合宿で何度も来島しているが、同大駅伝部の徳之島合宿は2011年以来、13年ぶりとなった。

 

中瀬監督は「東日本震災の影響もあり、なかなか徳之島での合宿ができなかったがようやく実現できた。高低差に富んだ徳之島のコースで走り込んで常連から強豪(8強)へ躍進したい」と力を込めた。

 

合宿に参加するのは新チーム主力と期待される1、2年生4人。1年生で主将に抜擢された進藤小春選手(19)は「新チームは目標をかなえるにはまだ力不足。徳之島に来られなかったメンバーの刺激になるような練習を積んで新シーズンを迎えたい」と語った。