奄美トレイル宇検村コースが開通

2019年02月04日

自然・気象

奄美トレイルの宇検村コース開通を記念した完走歩大会=3日、同村湯湾

奄美トレイルの宇検村コース開通を記念した完走歩大会=3日、同村湯湾

 奄美大島と徳之島の世界自然遺産登録に向けて県が奄美各島でコース設定を進めている「世界自然遺産 奄美トレイル」の宇検村コース開通式が3日、村陸上競技場であった。記念イベントとして宇検健康づくり完走歩大会があり、サイクリングを含めた計4コースに約350人が参加。思い思いのペースでウオーキング、ジョギングを楽しんだ。

 奄美トレイルは奄美の自然や文化を体感できる道のこと。群島全体でコースをつなぎロングトレイルとする構想で、県は2016年度からコース選定を進めている。本年度は宇検村のほか、徳之島町、与論町で開通した。

 宇検村では①倉木崎・峰田山・待ち網漁②うけん市場・湯湾集落・湯湾岳③佐念のガジュマル・タエン浜・屋鈍の三月石―の3コースが奄美トレイルとして開通した。総延長は27・8キロ。

 開通式で県環境林務部の大山浩昭次長は「奄美トレイルは世界自然遺産登録後を見据えたさまざまな取り組みの一つ。来島する人々が奄美の自然、文化と触れ合える機会となるよう積極的に活用してほしい」とあいさつした。

 参加者は元山公知村長の号砲で村陸上競技場を出発。湯湾岳登山道を含む3キロの奄美トレイルコースのほか、田検集落までの5キロコース、陸上競技場のある運動公園外周を回る3キロコースに挑戦。完走者には記念品が贈られたほか、さつま汁、おにぎり、黒毛和牛の焼き肉も振る舞われた。