奄美野鳥の会30周年記念探鳥会

2018年11月04日

渡り鳥などの観察を楽しんだ探鳥会(上)とネーチャーゲームを楽しむ参加者=3日、奄美市笠利町の大瀬海岸

渡り鳥などの観察を楽しんだ探鳥会(上)とネーチャーゲームを楽しむ参加者=3日、奄美市笠利町の大瀬海岸

 NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)の創立30周年を記念した探鳥会が3日、奄美市笠利町の大瀬海岸であった。野鳥愛好家や家族連れなど約50人が参加。渡り鳥などの観察のほか、自然に理解を深めるネーチャーゲームやクイズ大会などさまざまなイベントを楽しんだ。

 

 同会は1988年11月3日に設立された。現在の会員数は島内外の約400人。創立記念日には毎年、第1回の探鳥会を開催した同海岸で野鳥の観察を行っている。奄美野鳥の会・ネイチャーゲーム181103山崎

 

 午前中は小雨の降る空模様となったものの、参加者は海岸で餌を探したり、羽を休める野鳥を観察。冬鳥のサギやシギなど15種類を確認した。

 

 海岸近くの広場では、背中に付けたカードの生き物を互いに質問しながら考えるネーチャーゲームを開催。羽根を使ったしおり作り体験や、奄美で見られる野鳥の羽根の標本やパネルの展示があり、お昼には参加者らに豚汁が振る舞われた。

 

 龍郷町から家族で参加した戸口小学校4年の南心月さん(10)は「鳥がいっぱいいた。餌を食べたりして楽しそう。動物を考えるゲームが楽しかった」と話した。

 

 鳥飼会長は「普通の市民の団体の活動が30年も続いて大きくなった。鳥に関心のある人が一人でも増えてほしい。多くの人に自然に興味を持ってもらえるように活動を続けたい」と語った。