奄美大島北岸中心に5市町村で確認 黒い油状漂着物、喜界島も

油状の漂着物を調査する機動防除隊ら=2日、奄美市名瀬の朝仁海岸

油状の漂着物を調査する機動防除隊ら=2日、奄美市名瀬の朝仁海岸

 奄美大島各地の海岸で黒い油のような漂着物が見つかった件で、奄美海上保安部は2日から第3管区海上保安本部機動防除隊と共に上空、海上、海浜で調査を進めている。県大島支庁は奄美大島と喜界島の5市町村で漂着物を確認。今後は大島支庁に連絡調整事務所を立ち上げ、各市町村と関係機関が連携して対応する。

 大島支庁によると、漂着物は2日午前11時現在、奄美市笠利町佐仁―大和村今里までの西側の海岸を中心に、同市笠利町用―土盛海岸、喜界島早町などで見つかっている。漂着物は半固形状で、奄美海保らの調査では有害のガスなどは検出されず、発火の危険性はないという。

 横浜機動防除基地機動防除隊の野口健太朗副隊長は「口に入れたり、目に入ったりしない限り人体に影響はないが、皮膚などに付くと落とすのが困難で、踏むと油が砂にしみ込んでしまう」と話し、不用意に近付かないよう呼び掛けている。

 調査を受け同日、各自治体と関係機関の協議会が奄美市であり、調査状況の確認を行うとともに防除計画について体制を確認した。今後、漂着物の量を見極めながら各自治体で防除作業を展開する。

 協議会では▽2次汚染防止のため、ドラム缶やふた付きの容器に保管する▽靴をビニールなどで覆い、道路へ広げない▽砂利やごみなどはなるべく分別する―など回収の際の注意点を申し合わせた。

 奄美海保の西村徹次長は「漂着物が船舶の燃料油かどうかは現時点で判断できない」とした上で、「油だった場合は原因者の負担。調査結果を基に処分費用の負担を申し入れる」と話した。