屋子母案は結論持ち越し バス路線変更を議論 第2回地域公共交通活性化協/沖永良部

バス路線の変更について意見を交わした協議会=26日、和泊町の防災センター

バス路線の変更について意見を交わした協議会=26日、和泊町の防災センター

  【沖永良部総局】沖永良部地域公共交通活性化協議会(会長・伊地知実利和泊町長)の2018年度第2回会合が26日、和泊町防災センターであった。沖永良部バス企業団から10月からの路線の変更案について説明があり、知名町民体育館での折り返しをなくし、徳洲会病院内への乗り入れなど7件を承認。一方、知名町屋子母集落の住民が強く要望している同集落内の中道にバスを通す案は安全性確保などの観点から意見が分かれ、結論を持ち越した。

 

 同企業団は今月、実際に集落内の中道をバスで通り検証を行った。運転手の感想として「道路幅が極端に狭く、自車1台でもぎりぎり。かつ家の出入り口が道路に面しているので非常に危険を感じた」「道幅が狭く、対向車はもちろん歩行者もバスが通過する際、避けないといけない」などと危険性を指摘する意見が多かったことを報告した。

 

 一方、集落民から直接要望を聞く機会がある委員からは「高齢者など交通弱者がいる場合に、これをどうカバーしていくかが公共交通の本来の意義」「できないではなく、どうしたらできるかという視点で協議すべき」などの意見が上がり、協議は難航した。

 

 オブザーバーとして出席した九州運輸局鹿児島運輸支局の末吉博昭首席運輸企画専門官は「道路運送法で目的としているのは第一に輸送の安全。万一、運転手が第一当事者となる事故を起こした場合、一部の運行の停止もある」と指摘した上で「十分な安全が図られるようになってから検討しては」と助言した。

 

 その後も「全国では他にも狭い道路にバスを通している事例があるはずだ」といった意見があり、結局結論は次回以降へ持ち越しとなった。

 

 「道幅が特に狭い箇所を避けて集落公民館で折り返す」との妥協案も上がり、集落民の意見も聞きながら事務局とバス企業団で検討していくこととした。

 ほか、国の事業補助を受けるために策定が必要な「沖永良部地域内フィーダー系統確保維持計画」を承認した。