瀬戸内町に「白紙撤回」要望 加計呂麻島住民

クルーズ船寄港地開発計画の白紙撤回を求める要望書を提出する加計呂麻島住民=5日、瀬戸内町役場

クルーズ船寄港地開発計画の白紙撤回を求める要望書を提出する加計呂麻島住民=5日、瀬戸内町役場

 瀬戸内町が同町西古見・池堂地区への誘致を検討している大型クルーズ船寄港地開発計画について、大島海峡を挟んで対岸の加計呂麻島の住民有志は5日、町役場で眞地浩明企画課長と面会し、計画の白紙撤回を求める要望書を手渡した。

 同島西阿室集落の祷昭哲区長(71)は「大型船で訪れる観光客は、加計呂麻島にも足を伸ばすはず。(島への影響などを)熟慮してほしい」と求め、同計画の検討協議会事務局を担う眞地課長は「まだ誘致の判断はしていない。住民の声を反映させ、時間を掛けて検討していきたい」と応じた。

 要望書には加計呂麻島(30集落、1210人)の17集落から合計448人の署名が寄せられた。

 計画は、国土交通省が2017年8月、大型クルーズ船寄港地の開発候補地として、池堂地区など奄美群島内9カ所を挙げたことから始動。町は同年12月、県に支援を求める要望書を提出したが、地域住民らから反対の声が上がり、18年4月に取り下げた。

 同年10月には、最適なクルーズ船寄港地のあり方を検討する町民主体の協議会が発足。今年3月までに4度の会合を開いている。