奄美を感じられるよう工夫 久留さん監修、城山物語弁当 県庁

2018年10月06日

社会・経済 

弁当の監修をした久留さん=3日、鹿児島県庁

弁当の監修をした久留さん=3日、鹿児島県庁

 県などで組織する委員会は3日、幕末、明治維新期の偉人が愛した食材や料理を盛り込んだ「城山物語~偉人たちのお好み弁当」を県庁でお披露目した。監修した奄美食文化研究家の久留ひろみさん(67)は「県本土の人も奄美を感じられるよう工夫した」と話した。

 

 弁当のおかずは、西郷隆盛の「豚骨」や篤姫の「白いんげんの甘煮」など。大久保利通の「ちらしずし」の具には、西郷の妻・愛加那にちなみ、ささみや卵、パパイア漬けなど、奄美大島の郷土料理「鶏飯」が生かされている。

 

 久留さんは「県全土の文化融合を感じられる弁当になったと思う。歴史に思いをはせながら、一つ一つの食材や料理を味わってほしい」と語った。

 

 13、20日に鹿児島市内であるイベント「SATSUMA城山物語2018」内で、個数限定で販売する。税込み1200円。会場分とは別に、購入希望日の2日前まで予約を受け付ける。問い合わせは電話099(255)6144同委員会事務局。