快進撃、立役者は与論出身/高校サッカー上田西の白尾監督

2018年01月05日

スポーツ

上田西の白尾秀人監督(提供写真)

上田西の白尾秀人監督(提供写真)

 第96回全国高校サッカー選手権大会で与論島出身の白尾秀人監督(37)率いる上田西(長野)が快進撃を続けている。初戦(2回戦)の京都橘(京都)で選手権初勝利を挙げると、3回戦の帝京大可児(岐阜)は5―0と圧勝。長野県勢としては41大会ぶりベスト8に進出した。チームは「堅守速攻」が持ち味。白尾監督は「選手と力を合わせて4強の壁を乗り越えたい」と意気込みを示した。

 

 白尾監督は与論町茶花出身。小学3年から競技を始めた。与論高3年のとき、よりサッカーの技術を高めるため国見高(長崎)に転校。名将・小嶺忠敏監督の指導を受けた。卒業後は国士舘大(東京)に進学し、2000年、大学2年のときは関東大学サッカーリーグ得点王。01年にはユニバーシアードの日本代表にも選抜された。

 

 その後、J2リーグのヴァンフォーレ甲府やJ1リーグのV・ファーレン長崎などでフォワードとしてプレーし、09年からは東海大学付属第三高(現東海大学付属諏訪高)のサッカー部コーチ、地球環境高、長野県野沢南高を経て、16年に上田西高の監督に就任。2年目で同校の12年ぶり2度目の選手権出場を果たした。

 

 白尾監督は「私も選手としてプレーした。そのときの経験が指導者として役に立っている」と振り返る。今後の展望については「堅守速攻のカウンター攻撃が本番でもできるかが勝利の鍵。選手と力を合わせて4強の壁を乗り越えたい」と力強く語った。

 

 上田西は5日、ベスト4を懸けて明秀日立(茨城)と対戦する。