瀬戸内町3島で12件 車検時の車両運賃支援など 県特定離島ふるさとおこし推進事業

2025年04月06日

政治・行政

 

特定離島ふるさとおこし推進事業で、施設用地の舗装が進む与路島の与路港(資料写真)

県は2日、2025年度の「特定離島ふるさとおこし推進事業」の採択事業を発表した。瀬戸内町など県内6市町村からの要望に基づき、81件(ハード57件、ソフト24件)を助成対象とした。事業費総額は前年度と同額の9億円(県費ベース)。同町では、加計呂麻、請、与路の3島で計12件(新規3件)を採択。給水管の整備や用水路の排水処理改善、車検時に必要な車両航送料の支援などを行う。

 

同事業は、県内離島の中でも特に自然条件などが厳しい7市町村19島を対象とした県単独事業。離島地域の活性化を図ることなどが目的で、県は国庫補助事業として採択されない市町村などが実施する地域密着の事業を採択基準にしている。補助率は70~80%。

 

瀬戸内町3島の助成対象はハード11件(新規7件)、ソフト2件(同1件)。主なものは、島外で車検を受ける際の車両航送運賃助成事業234万2千円(県費163万9千円)、請島・請阿室地区簡易水道の給水管切り替えに2970万円(同2376万円)、加計呂麻島・諸数地区用水路の排水処理改善工事2000万円(同1600万円)、与路島・与路港港湾施設用地舗装1500万円(同1200万円)など。車検時の航送運賃助成は3島すべてが対象となる。

 

古仁屋から3島までの畜産飼料・敷料の海上輸送費支援も継続して行う。

県離島振興課は「自然条件が厳しい離島地域に密着したきめ細かな事業を実施し、各島の活性化を図っていきたい」としている。