障がい、正しく楽しく知る パラカヌー小松さんがイベント 奄美市笠利町

2025年04月07日

スポーツ

トークする(左から)池透暢さん、小松沙季さん、豊ノ島さん、大林素子さん=6日、鹿児島県奄美市笠利町の太陽が丘体育館

障がいについて正しく楽しく学ぶイベント「第2回ミライのサキPROJECT in 奄美大島」は6日、奄美市笠利町の太陽が丘総合体育館であった。パリパラリンピックカヌー競技日本代表の小松沙季さん主催のイベント。67人が参加し、小松さんとゲスト3人によるトークイベントや、参加型のゲームを通して障がい者支援などへの理解を深めた。

 

ゲストはバレーボール元日本代表の大林素子さん、元大相撲力士の豊ノ島さん、車いすラグビーでパリパラリンピック金メダリストの池透暢さん。

 

 

大林素子さん(右から2人目)を車いすに乗せ、介助の体験をする子どもたち=6日、奄美市笠利町の太陽が丘体育館

前半はゲストと小松さんによるトークイベントがあり、小松さんは温泉入浴時に「『何かあれば言ってください』と声を掛けられ、ここにいてもいいんだと(障がい者として)安心できた」とのエピソードを紹介。

 

池さんは「横のつながりがあれば人生は良くなる。心をオープンにいろんな人とコミュニケーションを取ることで、すべてプラスに変わっていくと感じる」と、周囲と積極的に関わっていくことの大切さを語った。

 

また、健常者である大林さんと豊ノ島さんも、ファッションの困り事として、自身に適したサイズの服が少ないことなどを挙げ、会場の笑いを誘った。

 

トーク終了後は車いすによる介助体験や手話について学ぶ時間も設定。ゲストと参加者がチーム別で、車いすでのレースなどを体験するなど、楽しみながら障がいについて学んだ。

 

奄美市笠利町からイベントに参加した松尾歩さん(11)は「間近で選手を見られてうれしかった。困っている人がいたら『何か言ってください』と声掛けをしたい」。大津紬翔(ゆいと)さん(11)は「(イベントで)何でも挑戦することと、諦めないことを学んだ。バレーをしているので大林さんのように大きくなりたい」と話した。