児童生徒育成へ思い新た 転入教職員、合同着任式 奄美市
2025年04月12日
子ども・教育

転入教職員を代表して宣誓した小宿小の岩崎皆絵教諭=11日、奄美市名瀬
今春、奄美市の小中学校などに転入した教職員の合同着任式が11日、同市名瀬の奄美川商ホールであった。市内28校に着任した95人が出席。赴任地の文化や歴史、教育方針を学び、奄美ならではの郷土教育や子どもたちの学力定着、健やかな心身の育成へ力を注ぐ思いを新たにした。
式では小宿小の岩崎皆絵教諭が力強く代表宣誓。続いて向美芳教育長が「奄美群島日本復帰の歴史も学びながら、奄美の将来について子どもたちと考えていただき、豊かな大自然や伝統的な風土を生かし、地域に根差した教育に努めてほしい」と式辞。安田壮平市長と奥輝人市議会議長も歓迎と激励の言葉を述べた。
教職員を代表して名瀬中学校の中熊一仁校長があいさつし、「奄美市でたくさんの学びを深め、明るく笑顔で学校生活を送ることができるよう、私たち全員で力を合わせましょう」と呼び掛けた。
講話もあり、村岡和志学校教育課長が「地域に根差したふるさと教育」と題して同市の教育の現状や課題を説明。教育目標や基本方針を紹介し、課題解決のための施策を具体的に伝えた。
オープニングでは「第4回九州民謡王座決定戦」の青年の部準優勝を飾った時岡優里菜さんが本場奄美大島紬を身にまとい「よいすら節」と「大島紬ぬ織り美らさ」を披露。出席者は奄美の自然や文化に思いをはせ、伸びやかな歌声に聴き入った。
大島教育事務所によると、2025年度、大島地区外から管内に転入した教職員は165人(新規・臨時採用、再任用を除く)だった。