田植えの楽しさ、苦労味わう 後蘭瑞穂の会会員ら40人 和泊町

2025年04月24日

地域

力を合わせて田植えをする参加者=20日、和泊町後蘭

【沖永良部総局】和泊町後蘭の住民有志で構成する「後蘭瑞穂の会」(前田重治会長、会員6人)恒例の田植えが20日、同集落の田んぼであった。会員や地域の児童、保護者、職員ら40人余りが参加。力を合わせて作業する田植えの楽しさや苦労を味わった。

 

同集落の米作りは、国の減反政策に伴い一時途絶えたが、米どころの伝統を守り伝えていこうという住民の思いで2016年に復活。土地は住民らから無償提供された約9000平方メートルを再造成した。

 

この日は、初めて田植えをする参加者もいたため、会員が植え方を指導。田んぼに入って一列になると、真っすぐ張られたロープの印に沿って苗を植えていった。泥に足を取られ、全身泥まみれになる子どももいたが、笑顔で起き上がり、作業を続けていた。

 

初めて田植えをした荒田悠冴さん(10)=内城小5年=は「作業をしながらみんなとの関係を深められたのがとても楽しかった」、松﨑祐介さん(9)=同4年=は「昨年よりうまく植えられたと思う。大変だけど楽しかった」と充実した様子だった。

 

前田会長(80)は「今後も若い世代に引き継ぎながらやっていけたら」と話した。