7月31日から4日間開催 舟こぎ短縮など一部変更も 奄美まつり

2025年04月26日

地域

第62回奄美まつりの日程を決めた協賛会総会=25日、奄美市役所

奄美まつり協賛会(会長・安田壮平奄美市長)の2025年度総会が25日、奄美市役所であった。市制施行20周年記念となる第62回「奄美まつり」を7月31日~8月3日に開催することを決めた。一部プログラムの時間や参加費などを変更。持続可能で安全な運営に向け出席者らが意見を交わした。

 

会長の安田市長は「今年度は市制施行20周年の節目。奄美まつりを通して、本市のなお一層の発展、将来像である『しあわせの島』の実現に向けて皆さまと共に取り組みたい」とあいさつ。総会では事務局が24年度の実施状況や収支決算を報告。新たに3人の役員改選があり承認された。

 

25年度の日程は▽7月31日 舞踊と演歌の祭典(奄美川商ホール)▽8月1日 花火大会(名瀬商港区)、花火だよ!全員集合(御殿浜公園)▽2日 舟こぎ競争(名瀬港佐大熊地区)、八月踊り(支庁通り・本町通り・屋仁川通り)▽3日 MBC奄美やちゃ坊相撲大会(名瀬中学校)、パレード(ふれ愛パーク発着、本町通り、屋仁川通りなど)。

 

舟こぎ競争は気温上昇に伴う熱中症対策のため時間を短縮する。一般の部は、これまで1回戦で2位以上が勝ち上がっていたが、1位のみが次回戦に進むよう変更。タイム判別による勝ち上がりの仕組みは残し、準々決勝をなくして最大3回戦とする。女子・子どもの部は例年通り。

 

参加費は1チーム当たり従来の7千円から1万円に引き上げる。企業広告バナーも1口1万円から1万5千円に増額。事務局は「舟の修繕費などに経費がかさみ、寄付金からの充当割合が高い。ほかのイベントとのバランスを取り、持続的な運営を目指すため」と説明した。

 

花火大会の財源確保のため、市内の事業所を対象に寄付を募る。目標額は1150万円。このほか、ふるさと納税型ガバメントクラウドファンディング(GCF)も初めて実施する。100万円を目標額とし、このうち返礼品などの経費を差し引いた50万円の収入を目指す。

 

事務局によると、市制施行20周年を記念した特別企画も検討中だという。意見交換では、炎天下で実施する舟こぎ競争で体調不良者が出ていることを踏まえ、来年度以降の開催場所や時間、時期の変更などを検討課題として挙げた。