能と狂言、本物体験 大和中

2019年10月18日

子ども・教育

講師の指導を受けて、すり足に挑戦する生徒たち=16日、大和村の大和中体育館

講師の指導を受けて、すり足に挑戦する生徒たち=16日、大和村の大和中体育館

 大和村の大和中学校(有村哲郎校長)で16日、能と狂言の体験講座が開かれた。全校生徒35人が、すり足や声に強弱や節をつけて発声する謡(うたい)などの練習を通して、日本の伝統文化を学んだ。

 

 文化庁の2019年度「文化芸術による子どもの育成事業」の一環。11月19日に同校体育館で本公演が行われるのを前に生徒たちに理解を深めてもらおうと企画された。山本能楽堂(大阪市)の山本章弘代表理事ら能楽師4人が講師を務めた。

 

 山本代表らは室町時代から続く能、狂言の歴史や「しぐさ」などを説明。生徒たちの前で能の「羽衣」と狂言の「柿山伏」の一場面も披露した。生徒たちは舞台に上がってすり足や謡に挑戦した。

 

 1年の岩山昊青さん(13)は「能や狂言を初めて見てその世界観に引き込まれた。すり足や独特の言い方があって難しかった」と話し、山本代表は「生徒たちの表情が生き生きしていてこちらも元気をもらった。教室を通じて日本古来の伝統文化を知ってもらうきっかけになれば」と語った。