「改修の利点アピールを」 空き家活用で意見交換 地域おこし協力隊

2020年10月11日

政治・行政

地域おこし協力隊らが交流し課題解決を図った意見交換会=6日、龍郷町幾里

地域おこし協力隊らが交流し課題解決を図った意見交換会=6日、龍郷町幾里

  県大島支庁管内の地域おこし協力隊意見交換会が6日、龍郷町幾里の荒波龍美館であった。大和村、宇検村、龍郷町、和泊町、知名町の隊員と自治体関係者ら約20人が参加。それぞれの地域で実践している取り組みや活動を続ける上での悩みなどを語り合い、交流を広げた。空き家活用について、「改修の利点をアピールして家屋の提供促進を」「家具付きの移住お試し住居が必要」などの意見があった。

 

 意見交換会は隊員間のネットワークづくりやスキルアップを目的に、県大島支庁が主催。隊員からは▽役場内勤務では住民の声を拾いづらい▽移住希望者に貸し出せる家屋が少ない▽任期終了後の進路について▽個人で仕事を請け負っているが、どこまでを協力隊の仕事とするか│などさまざまな課題が挙げられ、それぞれの立場から解決法を探った。

 

 出席者の関心が高かった移住促進と空き家の活用については、▽家賃を低く抑える必要がある▽移住体験用の家具付き住宅があるといい▽改修費を自治体が負担して空き家の借り上げを促進すべき│などの意見があった。

 

 龍郷町に今年5月1日付で着任した森まゆみさんは、同町のNPO法人が行っている空き家改修の事例を紹介。「改修前と改修後の例を示すことで、空き家の所有者がもっと積極的に物件を貸したいと思うのでは」などとアイデアを語った。