寒風にアッタドコネゆらゆら 切り干し大根作り、名瀬有良

2021年02月07日

地域

ずらりと干されたアッタドコネ=5日、奄美市名瀬有良

ずらりと干されたアッタドコネ=5日、奄美市名瀬有良

 伝統野菜「アッタドコネ(有良大根)」で知られる奄美市名瀬有良集落(38世帯、56人)で、切り干し大根作りがピークを迎えている。東シナ海から吹きすさぶ寒風が、大根をゆらゆら揺らし、ほんのり甘い特有の香りを漂わせている。

 

 アッタドコネはみずみずしく、煮崩れしないのが特徴。例年1月中旬から収穫が始まると同時に切り干し大根作りが始まる。真っ白い短冊状の大根がずらりと並ぶ風景は、春を待つ有良の風物詩。

 

 風が強ければ2~3日で乾き、取り込んだ大根はさらに2日間ほど天日干しにして完成。さっそく味見をしたという松本准子さん(67)は「今年のアッタドコネは実がぎっしり詰まっていておいしくできた」と笑顔で話した。